今日から

日々を綴る

雨の朝に

30年住む我が家の周辺の様子は随分と変わってしまった。

かつての開発を免れて、前の山に清々しく立っていた山桜は気がついたらなくなて、今は十数軒の白い家が建っている。ずっと前からそうだったという風情で。


庭を訪れていた13種類の野鳥も数えたら数種類になっていた。

山に向かってバードコールを鳴らすと、シルエットになりかかっている山の向こうから沢山の鳥が飛び立った。あの時は小学生だった娘と目を丸くしたものだ。


山の稜線に沿った遊歩道は通学路ではないが、子供達の下校時には発見と小さな冒険には格好の場となっていた。グミの実を食べながら、、、アケビもあったかな。

足元の座禅草には気付いただろうか。


時が移れば人も物も去り、姿を変えて、風は知らん振りしてその間を吹き抜ける。

ああ、お前は何をして来たのだとー

中也の言葉が今日もまた心に浮かぶ。


いけない。昨夜、身を儚んで泣いたのを引きずっている。気持ちが沈んでいく。

気分を変えて書き始めたはずなのに。

だめだな。お掃除も洗濯も洗い物も機械がやってくれたし。


さてと、夫の車で出掛けます。孫のクリスマスプレゼントでも見て来ましょうか。