脳の可塑性その後
脳は変えることができるという本を読んだのは二月のことでした。以前「脳騙し」についてはやはり本で読んで知っていましたが、今ひとつ揺さぶられなかった。
ハードカバー500頁以上の本を読んだのは何年振りのことだったでしょう。
そして自分なりに納得し、本の内容を消化してその「脳の可塑性」に取り組んだ(オーバーかな)のが四月でした。
どうせ難病の身で完治しないのだと思い込んでいたのですが、やってみようと思い立ちました。この本のメモを探しだしてくれた友人のことも思いながら。
一音が長いバイオリン協奏曲(音楽療法ではモーツァルトが推奨されています)を聴きながら散歩に出ました。毎日20 分速足で歩きました。雑念抜きです。マジです。修行っぽいです。
そのほかにストレッチや筋トレ、娘達が昔買ってくれたWii も引っ張り出し、睡眠時間も増やすべく生活習慣も見直して変えました。
4ヶ月経って、現在身体のバランスが悪かったので足裏にマメやらタコやら同じ場所に居座っていたのですがそれらが消えています。
睡眠に関しては、二時間で目覚めていたのが四時間に。
何より驚いたのは、数日前のことですが、便箋4枚に最後まで同じ大きさで文字が書き通せたことです。知られていることですが、PDの患者は字を書いていると字が徐々に小さくなっていき、私は四行が読める字の限界でした。ところが毎日万年筆で和紙の便箋に朝腕や手の動きを確かめる為にペン字を書いて確認するのですが、その日、四枚書き通せた。
驚きました。(ただ翌日からは同様にはいきませんでした。)脳が気まぐれを起こしたのでしょうか。
4ヶ月続けてみて、「意識的な運動」が脳に「これもできるんだよ。」と騙すというより教えることで、新しい神経細胞が出来ていく(とういう読みをしたのですが、)というのはあるのではないかと思っています。
背負ってしまった病を振り払うことが不可能でも、この病は一気に落ちては行かないようです。行き着く先は同じでも、自助努力で開ける道もあるのではないか。
同病の方にエールを送りたいと思います。頑張れ❗️