今日から

日々を綴る

柚子で

昨日、夫と二人で庭の柚子100個ほどでマーマレードを作った。朝から始めて終わったのが二時ごろ。


昔は一人で作った。娘と、癌を患って最後の暮れをこの家で過ごした母とも作った。今年はもう無理かと思っていたら、夫が指示してくれればやるという。

朝、チョキン、チョキンと庭から鋏の音が聞こえて来て、「あら、今日作るの?」と思った。


皮は刻むのは大変だからプロセッサーを使った。大きなホーロー鍋三つで同時進行。急だったので材料の買い足しは無し。砂糖は梅酒作りの残りの氷砂糖、グラニュー糖、上白糖、買い置きの甜菜糖総動員。ブランデー、ラム酒投入。テキトーに。


甜菜糖で色はちょっと茶色に傾いたけど、すっきりといい味のマーマレードが出来た。

ずっと私が焼いていたパンも(ホームベーカリーで)自分で焼くようになった夫は明日きっと「これこれ」と頷きながらこの毎年の暮れの味を楽しむことだろう。

残念なことに私の病は嗅覚が鈍る。あの強い柚子の香りがあまり感じられない。味は分かるのだけど。


来年は一緒にできるのだろうか。

いつかこんな風な日のことを夫は思い出すだろうかと、ふとしんみりしたのは私だけかなあ。