今日から

日々を綴る

ツボ

日常生活の中で、声を出して笑うことがない。

夫は理屈屋で分析屋であるからして、

「そうだよね」「面白いね」という相槌を求めて投げかけた言葉から楽しい会話に発展するということを目論もうなど、とうの昔に諦めている。


そんな毎日の中で、たかだか20分間に「あはは」とか「ふふふ」とか、何度も思わず声に出して笑ってしまう番組を見つけた


私の病気を、笑うことでその進行を緩徐にした学者がいたというのを(記憶は定かではないが)脳に関する本で読んだことがある。


PDでなくとも笑うということが大切であることはわかりすぎているが、なかなか「ツボにハマる」コメディやお笑いは見つからない。


どう言った要素を面白いと感じるかは、自分の性格に、それを作り上げて来た自分の歴史に関わっているのだろう。


で、アメリカのシットコムと呼ばれるジャンルに属するドラマ「ビッグバンセオリー」である。

ルーシーショーや奥様は魔女のような形である。


オタクで変人の男達は超エリートの科学者や物理学者だけれど、素っ頓狂で、やることなすこと一般人の行動とはとんでもなくかけ離れている。


下ネタ、ハートウォーミング、ひねりの効いたギャグに散りばめられていて、よくネタが尽きないものだと感心してしまう。もう登場人物が勝手に場を得て動いているのかもしれない。


中心人物の世界的物理学者シェルドンは、自分のバースデーパーティーが大嫌いだけれど、友人達がどうしても開きたいと言って説得する回で、

「パーティーで流すミュージックは?」

と聞かれてこう答えた。


「マーチングバンドとチベットのお坊さんのお経が聴きたいなあ」


これが私のツボなんですけれど、すごいチョイスじゃないですか?