今日から

日々を綴る

声のこと

昨日、大きな郵便局で高いトーンの声を聞いた。振り向くと車椅子に乗った50代とおぼしき女性の職員だった。


まばらな客に声をかけている。幼なじみのNちゃんとそっくりの暖かい声音。

聞きたいことがあったので、「あのー」と近づいた。予想を裏切らない丁寧な対応であった。


声の質と性格、何か関連性があるのだろうか。営業トークとプライベートトークの声質が全く違う、卑近な例で言えば電話口の声と普段の声が違う。あるある。それは置いといて。


で、何が言いたいかと言うと私は昨日の郵便局の女性の声にちょっと感動したのである。根深く強い憎悪の感情など持ち得ないようなあの声。あんな声の人はネットの匿名性を利用して人を誹ることはありえない。多分。


私はアルト。低いのです。可愛くない。ぶっきらぼうに聞こえる。誤解されることも多かったかもしれない。耳障りの良いことも言えない。


ああ、あんな優し気な声であったら人生は少し変わったのだろうか。

逆か。声は内面を表す?いやむしろ話し方か。


ポン。(はたと手を打つ音)


今思い出したが、友人たちの声と性格(もちろん全部把握していると言えないが)は見事に一致しているのだ。。


人見知りで誠実で気弱そうに見えて、実は芯の強い友人は少し高くて靄がかかったような声。例えるならばメロンゼリー。


聡明で、嘘を言わず、時に正論でバッサリ私を袈裟懸けにする、しかし細かなところまで気遣いをする友人はエッジのきいた低い声。ガトーショコラ。


中学一年の頃から私に「あなた」と呼びかけてきた友人は、甘くもっちりとした高めの声。ストロベリーショートケーキ。


よく響く特徴あるアルトの友人は、思索型。モンブラン?モンブランは考える。


私?


甘栗かなぁー。