空を見上げて
三時過ぎに目が醒めた。
五時間眠れたようだ。寝床でブログを書きながら、ふと夜が明けて行く所を、暗闇が明るむところを久しぶりに見たくなって、そろそろと雨戸を開けた。
西に大きな満月。
わお。
月には最近怖さを感じる。
10月の大きな台風が過ぎた夜中、目覚めて戸を開けた。
息をのむほどの皓々たる満月が真上にあった。
もくもくとした雲の面を、その群れが東へと凄い勢いで流れて行くのを「早くおいき」と言うかのように照らしていた。
「笑っている」と思った。
美しいひとが声を出さずに笑っていた。
太陽は、、、
脳の手術での入院の際、個室だったから日の出前に盛大にカーテンを開けて、目の眩む力強さであっという間におはよう!と姿を現し、夕方山の端ならぬビル群の中に静かに消えて行くのを飽ることなく堪能した。
星は哀しい。
一番好きなのが雲だ。
おうい雲よ、と暮鳥のように呼びかけたくなる。
空は見ていて飽きることがない。時を忘れて見入ってしまう。
手が届かないから?触ることが出来ないから?いつも私の頭の中は色んなことでグールグル。ごちゃごちゃだ。
でも空を見ている時は雑念が消える。歩く雑念と言っても過言ではないこの私なのに。
何故だろう。
と改めて考えていたら(ほんのちょっと)
こんな歌詩を思い出した。
こんなにもこんなにも空が恋しい
誰?何?
う、前後思い出せない。
何でも直ぐに調べられるのはいいのか分からないけど、じれったい行進曲がずっと頭の中でかかるよりいいかな。
あ、加藤登紀子。
ああ ひとはむかしむかし鳥だったのかもしれないね
ですって。失恋の歌だった。あらま。もう恋なんてしないだろうけど、
こんなにもこんなにも空が恋しい か~
いいな。このフレーズ。