部屋
模様替えが好きだ。
身体が動く頃は、婚礼箪笥とパソコンデスク以外は何でも動かした。
男の人は突然今までの動線を失い、めんくらう事があるらしい。なかった筈の所に家具があって、脚をしたたかぶつけたり。
そんなことを誰かのエッセイで読むまで考えもせず、まあ好き勝手やっていた。
今、子供部屋二つは荷物に埋まっている。ゲストルーム、趣味の部屋にしようと画策したがもう面倒になって放置。正確には一つはミシン室にしたが、思い描いていたのとはほど遠い。
自室は八畳和室。姑の部屋だった。本人の希望でトイレと水場を付けた。箪笥置き場も増築した。姑亡き後パソコン部屋と呼んでいたこの部屋を見た友人が「後々役に立ちそうね」と言ったがその通りになった。
で、ここの模様替えを年中している。さながら小動物がこちょこちょこと巣作りをしているかのように。
悩ましいのが、しまうと忘れる、出すと目障りということ。
利便性とミテクレとの戦い。
百均で統一すると当たり前だけど百均に囲まれる。
お金出せば出来ますよ。
結局壁はそこ。
しかし「見せる収納」ってほんとにあるの?
だって、しまうとリスのように忘れる。
タグは美しくない。せいぜい透明テプラをそっと貼るくらい。そっとね。
結局、センスなのかなあと。何を捨てて何をとっておくかということもひっくるめて。