今日から

日々を綴る

.「心が笑いたがっている」と歌う人

PDの確定診断から8年経った。

先日大学病院で、初対面の女医さんの脳のCT写真を見ながらの診察で「前頭部が少し萎縮してきていますね」

と言われた。

それで「するとどんなことが起こるんですか」と問うと、

「性格が変わるとか。」と返って来た。

あっさりとまるでスーパーで「今日の野菜は新鮮ね」と言うかのように。


性格が変わる?

これに対して闘う術はあるのか?

では今その言葉を受け止めて湧いた感情は以前なら違うものだった?

医師は他の話を続ける。要領を得ない。ぐるぐるぐるぐる。

私は静かに少しずつ攻撃的になっていく。「先生、さっぱり話がわかりません」

もちろん心の中でだけ。

これも性格が変わって来ているから?

そんなことも少なからず影響したのかそれ以降、ダラダラと無為な日々を送っていた。

そんな中で宮本浩次の歌を聴いた。

昔のヒット曲は心に染みる。女性歌手の曲のカバーも素晴らしい。しかし、最近の曲「ハレルヤ」「冬の花」「夜明けの歌」に少し涙が出た。

50を過ぎてこの才能。瑞々しい声。

朝から生放送でもこれだけの声を出すには、日頃の鍛錬・精進はいかばかりか。

こんなに心に人の声が染み込んできたのは初めて?だろうか。

だとしたら少し変わって来た脳も悪くないかも。

深刻になるのはよそうと思った昨日。