今日から

日々を綴る

横顔を見ながら

夫と二人の暮らしになって、二年半が過ぎた。

早々に目覚め5:30の薬を飲むところから始まる私の一日と、ゴミ出しに合わせた起床時間で始まる夫の一日は、始まりだけずれているが粛々と擦り合わさり、17:30には一緒に夕食、18:30にはもう夫は食器を食洗機に入れて水場を拭き上げている。静かな夜が長い。

リビングに戻って来た夫は、うつらうつらと舟を漕ぐ。


昨日はその姿をまじまじと見てしまった。うたた寝をするのを「歳を取ったのだなあ」と感じることがなくなったのはいつのことだったろう。古い家具がずっとそこにあるように馴染んだ景色のように、時に浅いいびきをかいて眠る夫。


冬はソファに敷いたホットマットにどちらかが横になると数分で起きている方が毛布を掛ける。お約束のように。

この季節はエアコンで冷やされた部屋で寝入ることもなく、そんな風にアームのある飛騨の大きな椅子にもたれて少し眠るだけ。


この人と暮らして40 年近い月日が流れた。他人。他人なのに。40年も。

どうしてだろう。ふふって笑ってしまった。余りに無防備で。当たり前ですけど。