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引き出し・能力

前回の半世紀前の公立高校の授業料納入方法について、(恐らく)正解が判明しました。ドラムロール。


高校時代の友人で大層記憶力の良い人がいるのです。もう10年も会っていないけれど、LINEの窓は開いている。唐突でびっくりするだろうけれども聞いてみようと、問い合わせました。


すると、2日ほどして実に彼女らしい明快な答えが返ってきました。


「おそらく授業料の納入方法についてはいくつかの選択肢があったのではないか。1年分もしくは半年分を父兄が学校に納めに行く方法、もう一つは同じく親が銀行に振り込む方法、そしてもう一つは、生徒が事務室に赴くという方法である。

自分もお金については親任せで自ら支払いに行った記憶は無いが、事務の窓口にか父兄が来ているのを見たことがあるし、高校卒業後大学の授業料支払いには銀行振り込みという方法があったので。」

 

今も健在の彼女の記憶力に拍手でした。

義妹も友人2人に聞いてみたら全く覚えていないとのことで、そうだろうそうだろうと私はこのことを伝えました。


彼女とは高校時代、たまたま修学旅行の同じ班になり、彼女の方は人見知りで殻をかぶったような私に「なんだか怖いなぁ」と言うイメージを持っていたらしいのですが、集合場所の上野駅に向かう電車の中で私たちはお互いの冗談にコロコロと笑い続け、友達になりました。


3年生の時には、放課後数学の先生の研究室に一緒に通って貰いました。


大学時代、5時間も1冊の本について喫茶店で話したことも懐かしい思い出。


彼女のこの記憶力は一種特殊能力と言えるのではないかと思った次第です。YouTubeでバタフライを覚えてしまうNちゃんといい、50年前のいくつかの記憶を組み立てて、こうだろうと暫定ながら事実を伝えてくるこのTさんといい、脱帽でございます。

そして今回の久々のLINEでは、別件として友人から伝え聞いた同級生の死を書き込んでしまうことになりましたが、それに対する彼女の言葉は


「うう」。


変わらぬ記憶力と感性に触れ、彼女が目の前に現れたような思いがしました。