すっかりオタク
年明けに、脳の手術から3年経過の状況を見る検査がある。認知症の検査も含むと言うことで、若干腰が引けている。
確実に認知能力は落ちているはずである。それを認めたくない。
体が痛くてしんどくてもう死んだほうがマシだと思う、病気は進行していると思う一方で、能力が落ちているのを認めたくない。
矛盾した考え方だとわかっていながら、
ささやかな抵抗を試みていた。
このところ1日の結構長い部分を脳トレゲームに当てていた。
記憶力ゲーム。
1~2秒間現れるタイルの位置を当てる。
マックス12枚。健常な人はどれぐらい覚えられるのだろうか。大抵は7~8枚でゲームオーバーになる。もうダメと言う思いが一瞬よぎると先に進めなくなる。
思うにこのもうダメだという思いは、私のすべての能力にストップをかけるブレーキなのだろう。
先日の診察で新しい薬が加わり、1日の体の動きが読めなくなった。転倒リスクが増えて散歩もあまりしていない。しばらく飽きるまでこんな怠惰な脳トレ生活をするしかないのかな。
昨日新しいケアマネージャーさんが来た。声に張りがあって、健康な人が体から発するパワーに圧倒された。
この人に相談して訪問リハビリを検討している。引きこもりオタク生活から抜け出さなければ。
脳よ、壊れゆく脳よ、なんとか踏みとどまってくれと願いながら。
また一日が始まる。